退去後の原状回復についての考え方と、双方見解の違いからの難しさ

平壌オリンピックもいろいろとありましたが昨日終わりましたね。

選手村でのノロウイルスや、極寒地獄、交通網の未整備、ボッタくり店との闘い、他国間の政治的緊張等

競技以外に何かと注目が集まった大会で大変だったかと思います。

でもあの張りぼてが開会式であれだけ自国民からツッコまれていたのに、閉会式での再登場には笑ってしまいました。

オチまで用意するとは思ってませんでした。

 

さて、今回は久しぶりに不動産実務について少々お話しします。

賃貸物件であれば、いつかは退去します。

その際どうしてもついて廻るのが原状回復です。

原則的には入居者の汚損や破損は自己負担というのが原則ですが

建物は誰が使っても汚れます。

つまり、1年住むのと10年住むのとでは当たり前に汚れ方が違います。

その入居年数に合わせた査定をしなくてはなりません。

不動産屋さんとしても、国から免許を受けて商売しているわけですから、全部が全部を入居者さんに負担させようとは思っていません。

なので、10年住んだとして、10年にしてはキレイなのは、1年住んだのと比べると

まだ1年住みのほうが圧倒的にキレイです。

 

さすがに10年住めばだれが使ってもそれなりに汚れます。

大家さんが自分で住んでもそのような結果になるかと思います。

通常発生されると予測され、通常の清掃を行って頂いてもつく汚れには、原状回復の負担は発生しないのが原則です。

 

10年とか、ある程度長い年数住んだ場合には、基準点は汚れよりも損傷になっていきます。

壁になにかのカドをぶつけてへこましたとか、床に重い物を引きずって跡ついたとか、そういうことです。

 

当社としても、入居者さんにあらぬ負担をかけたくはありませんし、貸主さん側も

人に貸すということ。のご理解ご協力を頂くことになります。

 

退去の原状回復で困る案件は、入居者さんが回復費用を払わないとかいうトラブルではなく

大家さんが敷金を返したくないから何とか汚れを指摘してその分回復費として全部相殺してこい。と言ってくることです。

これは正直できません。言いたい気持ちもわかりますが、でもそれは現実に言ったらマズイでしょ?と思います。

なので、経年劣化もありますから、今回のは汚れ部分までは追及できません。と返答すると

お前の会社に年間いくら払ってるのにその対応か。お前誰から給料もらってるんだ。と言われます。

とはいえ、当社も小さいながらも一応正規の業者なので固くお断わりして参ります。

でもそんなことを言う方というのはきっと他の場面でもそのようなことを言うタイプの方なのでしょう。

そんなことが周りに知れたらその物件には退去時の金銭トラブルが確実視されるので、案内の仲介店さんも敬遠していくのは明らか。

やはり退去時のリスクという点も多少ご理解頂ければ幸いです。